JAL SKY SUITE 777・プレミアムエコノミークラス、ロンドン‐東京羽田、搭乗記(1)

【その1: ファーストインプレッションから離陸まで】

JALの進化したキャビン、スカイスイート777

 長かったヨーロッパ旅行、帰路の3フライト目はJALのロンドン・ヒースロー空港発東京・羽田行きです。機材はB777-300ER。長距離線のフラッグシップとなって同機は、近年、SKY SUITE 777(スカイスイート777・SS7)として、ビジネスクラスに個室感覚のフルフラットシートを導入したり、詰め込み傾向が強まるエコノミークラスで、あえてシートの間隔や幅を広げたエコノミークラスを導入するなど、登場以来、とても高い評価を得ています。

 
 当日、ヒースロー空港で、ボードに表示された搭乗案内時間の18時15分になっても、搭乗口の案内が出てきません。ですが、ラウンジからJALの機体が駐機しているのが見えていたので、大体この辺りだろうと行ってみました。するとJALの係員の方々待機している搭乗待合所がありました。搭乗橋の向こうにはJALのB777-300ERが繋がれていました。ここで良かったようで、搭乗券のチェックを受け待合所に入ると、何と全搭乗客中2着。がらんとしたガラス張りの待合所で変な気分で過ごしました。

ロンドン・ヒースロー空港に駐機するJAL B777-300ER


 しばらくすると、さすがに案内があったようで、搭乗客が続々と詰め掛け、そしたえ18時40分過ぎに搭乗が始まりました。

 まず、ビジネスクラスの客室を通過します。一席毎に区切りで仕切られたビジネスクラスを溜息をつきながら一瞥しました。今回は往復とも特典航空券で、往路は幸運にもこの席だったのですが、復路はキャンセル待ちでギリギリまでフライトが確定しないよりかはと思い、プレミアムエコノミークラス(PY)で早めに妥協しました。なのでSS7の新PYが楽しみとは言え、往路のフランクフルト便で快適さを満喫していたため、未練がましい気持ちは拭えません…。

 そしてビジネスクラスの後ろがプレミアムエコノミークラスの客室です。

JAL スカイスイート777、プレミアムエコノミークラス客室

 ちょうど翼の真横にあり、横8席が5列と40席。スカイプレミアムと名づけられた黒いシェルに赤いシートとデザイン性が高いシートが並びます。ただ、シェルが黒く濃い赤のため、暗く重なぁというのが正直な第一印象です。

JAL B777-300ER、PY座席の足元

 …とは言え、シートに座るとそういういまいちな印象は吹き飛びました。足元が旧PYに比べて格段に広く感じます。写真はリクライニングしないで座った時の足元です。

 スカイシェルシートと呼ばれる旧PYのも、シェルで覆われていてリクライニングしても後ろに席が倒れ込まない構造でした。エコノミークラスよりシート間隔が15センチ程広いのですが、足元だけは広く感じても、シェルの厚みもあり体感的には数値ほどのピッチはないように感じたものでした。

 SS7の新PY・スカイプレミアムはシートの造りを刷新した上、前後の間隔を約10cm広げ107cmとし、大幅な改善となった感があります。他のエアラインのPYクラスを見ると、ターキッシュエアラインズ(トルコ航空)の116cmは別格として、約半年前に搭乗したキャセイパシフィック航空など、ほとんどのエアラインのPYは約96cmなので、それよりも約10cmも広い事になります。たかが10cmされど10cmで、シェルでリクライニングさせても前席が倒れて来ない事もあり、SS7のPYだと余裕で足が組めます。

JAL、B777-300ER(SS7)、PYクラスの仕切り

 シートの顔の部分に、隣席との小さな仕切りがあります。

JAL,SS7 PY、ドリンクホルダー

前席シェルの背面にはカップホルダーが付いています。これが優れモノで、ドリンクを置くためにテーブルを出すと、足が組めないなど姿勢に制限が生じてしまいます。これならそんな煩わしさはありません。

 少し欠点に感じたのが、小物収納スペースがエコノミークラスに比べて乏しいかと思いました。と言うのも、SS7の新エコノミークラスは、前席の背面にスマホ入れや小物入れを効率的に設けたのに、PYの方にはなんで作らなかったのかと不思議に思います。

 でも、ビジネスクラスとエコノミークラスの大きな改善に比べ地味ではありますが、スカイスイート化によって、プレミアムエコノミークラスの座席も確実に改善されていると思い、感触は上々です。

離陸時の風景

 搭乗が終りドアクローズとなると、キャビンアテンダントさんに気になる事を質問してみました。
「9月1日から、電波を発しない電子機器は離着陸時に機内で使えるようになったんですよね?」と。
2014年9月1日より国道交通省の告示の改訂で、そうなった筈で、今まで出来なかった離着陸時の風景を撮影できる事を、このフライトの楽しみの一つにしていました。機内では、イギリスにあっても、その航空機が所属する国の法律が適用されるものです。念のため確認してみると、OKとの事。その時、
「翼の上であまりご覧になれませんが」
と、申し訳無さそうにされていました。でも翼があっての飛行機ですので、それはそれで面白そうです。

 ほぼ定刻の19時10分過ぎ、プッシュバックが始まり、滑走路へ向かいました。

LHR,T3.EK,SQ,QFのA380

 JAL402便の隣りには、エミレーツの、その隣りにはシンガポール航空の、奥にはカンタス・オーストラリア航空と3機ものA380が並んでいました。機体の大きさでは見劣りしますが、機内の快適性では引けを取りません。

LHR、夕焼け

 夕暮れの空港を滑走路に向けて移動します。前方にはB747-400が同じく進んでいますが、逆光でどこのエアラインかはわかりませんでした。

LHR.BA,A380

 そして第5ターミナルの横に差し掛かった時、ブリティッシュエアウェイズのA380と並びました。この後、マレーシア航空のA380も見て、なんとこの時だけで5社ものA380を見た事に。今後、エティハド航空とカタール航空も、A380でヒースロー空港への乗り入れを表明していて、空港と言うよりロンドンという都市の威力をまざまざと感じさせられた気分です。

 過密空港のロンドンヒースロー空港なので、弟4ターミナルの方からも、滑走路に吸い寄せられるように離陸する飛行機が続々と集まっているようです。

LHR、サウジアラビア航空のB777-300

 サウジアラビアのサウディア、B777-300ER。

LHR、KLMシティホッパーのフォッカー70

 KLMオランダ航空の子会社、KLMシティホッパーのフォッカー70。

 日本では見られない航空会社や機種をいくつも見た後、滑走が始まりました。BAの格納庫を一瞬で掠め、どんどんパワーを増し遂に、

LHR第4ターミナルを見下ろす

 離陸!眼下に弟4ターミナルを望みます。第4ターミナルは主にスカイチームの航空会社が利用し、大韓航空、ケニア航空の機体が見え、他にエティハド航空、クウェート航空などの機体も見えました。

機内か見下ろすロンドン。

 左に旋回します。翼の下には、ロンドンの整然と並ぶ家々が望めます。

機内から見下ろすロンドンの街並みテムズ川

 1本の大きな川が街並みを分けるように流れています。川沿いにはビルも目立ちます。テムズ川でしょうか?

機内から見下ろすロンドン郊外。

 翼を下げ右に大きく旋回しました。もうロンドン郊外と思われ、田園風景も混じります。そして、ぐんぐん高度を上げ雲の上へ。これでヨーロッパともお別れかと思うと、寂しい気持ちが過ぎりました。

【その(2)はこちらへどうぞ: JAL・PYの機内食、羽田着陸時の風景、SS8への期待など

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JALに」に関連する記事(日付は掲載日)
JAL修行、解脱~有終の国内線ファーストクラス~(2011.12/2)
名古屋→リスボン(1)-JL054・名古屋中部‐東京成田(2009,9/7)
※旧PY・スカイシェルシートのファーストインプレッション

カテゴリー: エアライン・空の旅 | コメント(0) │2014/09/12(金)13:28
関連タグ: JAL, スカイスイート, B777-300ER, プレミアムエコノミークラス,
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