ピーチアビエーション、関西‐那覇搭乗記(2)

【前編:ピーチアビエーション搭乗記(1):「関西国際空港LCCターミナル」】

関西国際空港に駐機するピーチアビエーションのA320
 機材繰りの都合で搭乗が30分近くも遅れ、ようやく機内へ…。出発時間ももう15分過ぎています。LCC(ローコストキャリア=格安航空会社)で、多少の遅れは織り込み済みだったのですが、ズルズル引きずると那覇空港でのJTA石垣行きの接続も危うくなるので気になります。

ピーチアビエーション、シート
 選んだシートは2列目です。予約時点ではバルクヘッド(壁前)、非常口といったシートピッチが広いストレッチシートも空いていたのですが、これではLCC体験の意味が無いと思い、あえて狭い普通の席を選びました。しかし、LCCはシートピッチを狭くして乗客を詰め込むため、シートは激狭とよく言わるので、2時間半もの拷問フライトはキツイとさえ思っていました。しかし、座ってみると…意外と広く感じました。165cmの中肉中背の私が普通に座っている分には、拳ひとつ位の隙間ができ、ここって間隔が広い席だったっけ?と思い返してしまいました。今やレガシーキャリアでもエコノミークラスはどこも詰め込み傾向なので、1~2インチ程度では大差無いのかもしれません。飛行機ファンに奴隷船仕様とも揶揄されるB777の横3-4-3の10列、そして新たな奴隷船候補かもしれないB787の横9列配置と、LCCの座席とどっちが快適なのだろうかと、ふと考えてしまいました。
 結局30分程遅れ、ピーチの那覇行きは離陸しました。 ピーチアビエーション、関西-那覇線の機窓
 しばらくするとベルトサインも消え、水平飛行に。どの辺りを飛んでるのか解りませんが四国でしょうか…?

前シートポケットに収納された機内販売メニューなど
 前シートの上部ポケットには機内食やドリンクのメニュー、機内販売の冊子、安全のしおりなどが入っていました。通常このテの冊子群は足元のポケットにあるのですが、上部に持っていく事によって、足元の空間を広げています。

ピーチアビエーション、機内販売メニュー
 楽しみにしていたのが、機内の飲食物販売。色々取り揃え食指そそる雰囲気作りをし少しでも収益につなげようという姿勢が垣間見えます。有料とは言え国内線で本格的な機内食が食べられるのは凄いものです。ホットミール、照り焼きサンドなど各ミール類、スナック菓子、ドリンク類など色々取り揃えています。価格が地上の市価より若干高いのはしょうがないでしょう。ミールとドリンクをセットにすると少し安くなります。だけどコーヒーがインスタントというのは気分が萎えます…。
 機内食は今回のフライトで楽しみにしていたものの一つで、いつ販売が始まるのかと手ぐすねを引いて待っていたのですが、ベルトサインが消え10数分で始まりました。2列目で早速回ってきてオーダーを済ますと、15分掛かると伝えられました。前の方に座っていたので、どの程度の注文があったかは解りませんが、数列後のおじさんたちはビールを頼んでいたようです。

ピーチアビエーション、有料販売の機内食
 頼んだものが、野菜たっぷり完熟トマトパスタ、特製ピーチデニッシュ、ピーチメルバティー。計1150円。デニッシュは後でお持ちしましょうかと気遣いも見せてくれましたが、同時に貰いました。並べるとまさに国際線エコノミークラスの機内食の趣き。だけどメインのパスタ、スプーン、砂糖、紙ナプキンなど、ごちゃごちゃ渡すものがあってトレーに乗せてくれればと思ったのですが、全部手渡しで面倒に思いました。まあトレー代のコストを削っての事でしょうが、スマートではありません。肝心の味の方はどれも美味しかったです。何よりも機内で熱々ののホットミールが食べられるのは嬉しいです。

 機内食を平らげてしまうと、あとは一眠りするだけ。いつもだったらシートを少しリクライニングさせるのですが、「意外と広い」と私が感じても、シートは狭いと言われるLCC。余計に気を使いシートはリクライニングさせないままウトウトしました。
 後で感じたのですが、この後乗った日本トランスオーシャン航空・B737-400の普通席のシートが、体を包み込むような形状で座り心地がいいなと感じました。それに比べると、ピーチアビエーションのシートのシートはやや劣る感じがしました。単純に3倍以上違うフライト時間の疲れの差も大きいのでしょうが…。

ピーチアビエーション、那覇に到着
 結局遅れを取り戻す事無く、30数分遅れて那覇空港に到着。那覇空港でも関西空港同様、メインとなる従来のターミナルではなくLCC専用ターミナルとなり、徒歩での移動となります。

那覇空港LCCターミナル
 ターミナルビルに近づくと、一面広がる大きな壁に搭乗客が吸い込まれていく様が、どこか異様で違和感さえ感じさせます。同じLCCターミナルでも関西空港第2ターミナルビルとは違う趣きです。

那覇空港LCCターミナル内部
そしてターミナル内部はまるで急ごしらえしたかのような中、空港の各種設備を置いているといった雰囲気で(たぶん)窓一つ無い薄暗く重苦しい地下のような空間に驚きます。天井は高いのですが、無駄に高いといった感じで、それなりに整えられた床面など低い部分と違い、鉄骨のむき出し感も凄かったです。そして一角には自動販売機が置かれた待合所があり、安っぽいプラスチックの椅子が並べられていました。LCCターミナルでも関西空港以上に経費節減の跡が窺え、接客設備というより倉庫のようです。それもその筈、この那覇空港LCCターミナルは全日空貨物エリアの一角にある倉庫を、LCC専用として改装したもので、ピーチアビエーションとエアアジアジャパンと言った全日空関連のLCCが使っています。先を急いでいたのでちょっと通っただけなのですが、強烈なインパクトで空港として独特の雰囲気がありました。まあ低運賃を重視した結果と思えば納得できるのですが、正直、ここでフライトを待つのは、旅のはじまりの高揚感、旅の思い出を胸に帰宅すると言った気分が萎えさせられそうです(でも鉄道の駅だったら多少うらぶれていても慣れているのですけどね…)。店舗の数は国内線ターミナルとは雲泥の差なので、お土産購入や食事を済ませたい場合は、先にメインの国内線旅客ターミナルビルに寄る事を強く勧めます。

那覇空港LCCターミナル、連絡バス
 そして連絡バスに乗り国内線ターミナルビルに向かいました。真横に全日空のコンテナが積まれ、ターミナルも含め貨物エリアの雰囲気がかえって面白いです。なお那覇のLCCターミナルへは一部レンタカー会社の送迎車と連絡バス以外の車の乗り入れが認められていないので注意が必要です。

 さて今回はじめてLCC=格安航空会社なるものを使ってみて、意外といいじゃないかと思いました。シートピッチは狭いにしても、元々狭いエコノミークラス・普通席ならば大きな違いが無く、荷物預かり、ドリンクなど諸々のサービスが無くても、料金が格安ならば利用価値は大きそうです。特に早い内に超格安のキャンペーン運賃でチケットが取れれば劇的に安い価格で乗る事ができます。そして、荷物預かり、飲食物、座席指定など自分に必要なサービスだけ買えばいいのです。
 ただ気になるのが定時性です。今回の関西‐那覇間でも30分程度の遅延で、復路、那覇空港の出発案内で見ただけですが、ジェットスターの2便がそれぞれ1時間以上遅れていて、LCCは機材運用に余裕が無く遅れが生じやすく後々まで響きやすいというのを垣間見た気分です。たかが30分~1時間の遅れですが、短い休日を使って旅をしている身としては、遅延で時間を取られるのはできれば避けたいものです。
 今回の旅でLCCに好感触を得ましたが、マイル遊びも楽しいので既存のレガシーキャリア(私の場合はJAL)からも離れられそうにありません(笑)

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※「搭乗記」に関連する記事(日付は掲載日)

JAL修行、解脱~有終の国内線ファーストクラス~(2011.12/2)

JAL401便・成田‐ロンドン、ビジネスクラス(2009.9/11)


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シートピッチ

はじめまして。
ピーチアビエーションの那覇空港低空進入事故報道がきっかけで、万が一の際のシートの間隔について検索していました。
現在40代後半の私の世代では、名ドラマ『スチュワーデス物語』の影響が大きくて、
足首を掴んで頭を両膝の間に入れる姿勢が印象的でした。
掌を重ねて前の背もたれに着け、手の甲に額を押し当てる姿勢だったら、シートピッチが狭くてもOKなのかも知れませんね。
ピーチ就航のテレビ報道の時、シートピッチが狭く見えたのは、格安を強調するための番組制作者の意図だったのでしょうか。
上の画像を拝見したかぎりでは、そんなに狭く感じられず安心しました。