特急まりも〜さよなら、最後の道内夜行列車〜(簡易版)

〜今、最後の旅に出ている特急まりもに思いを馳せ…〜

 8月をもって廃止となる札幌‐釧路間の夜行特急列車「まりも」にさよなら乗車しました。北海道ワイド周遊券を片手に、散々宿代わりとして利用させてもらった道内夜行列車の思い出と終焉をかみしめながら、一晩、揺られました。

特急まりも-誰も並んでいない自由席乗車位置

 22時30分過ぎ、まりもが出発する6番ホームに向かったのですが、自由席の乗車口には誰も並んでいなくびっくり。昔は夏休み期間中のこの時間だと、旅人を中心に既に多くの人が並んでいたのですが…。これでは廃止となるのも仕方が無いと納得せざるを得ませんでした。

鉄道ファンに見守られながら入線する特急まりも

 そして、23時前、廃止を惜しむ鉄道ファンに見守られながら入線。廃止までの一週間は、JR北海道より、記念乗車証明書の配布があり、各乗車口では社員の方が乗客にまりもの写真が入った証明書を配っていました。

 23時08分、定刻に出発しました。編成、B寝台一両、指定席3両、自由席2両の6両編成でした。B寝台は、ほぼ埋まっていたのですが、指定席は余裕で1人で2席使える程度の乗車率で、私の隣の席も終点の釧路まで空いたままでした。自由席は見なかったのですが、あの後、乗車位置にさすがに何人か並んでいました。

 南千歳を過ぎた頃に、急に車内の照明が落とされました。新聞を読んでいたのですが、もうこれは寝るしかないなと思いました。これだけ車内が空いているのだから、多分隣には誰も来ないだろうと予想。床に新聞を敷き靴を脱ぎ、寝る準備はOK!さあどう寝ようか…。とりあえず狭い座席で横になり、膝を折って丸くなり目を閉じました。

南千歳を出て間もなく車内は減光された

 だけど、こんな体勢で熟睡できる訳も無く、途中で何度か目覚めては、寝る向きを変えてみたり、普通に座って目を閉じてみたり、少しでも睡眠を取ろうと試みました。最近は夜行では寝台を選ぶ事が多くなりましたが、北海道ワイド周遊券で道内夜行を宿代わりにしていた頃は、座席車でこんな感じで寝ようとしていたなあ…。努力の甲斐があってか、熟睡には程遠いものの、まあまあ寝られ、帯広駅や、上りまりもとすれ違う十勝清水駅に停車しても全く気づきませんでした。そして、5時過ぎにはっきりと目覚めた頃は、夜明け前の暗い太平洋沿いを走っていました。

夜明け前の暗い海沿いを走る

 定刻の5時50分に釧路駅に到着。別れの時…。まりもと別れ難く、回送される様子をホームで見守っていました。そう言えば、下りまりもでは花咲線か釧網本線に乗り継ぐ事が多く、ホームにとどまり、じっくり見ていたのは今回が初めてかもしれません。そして6時前、まりもはゆっくりと1番ホームから離れていきました。さようなら、そして、ありがとう、まりもと道内夜行たち…。

終点の釧路に到着した特急まりも

 余談ですが、釧路駅に出店していたミスタードーナツがいつの間にか閉店となっていました。このミスタードーナツは、下りまりもの到着後あたりから、上りまりもが出発する前まで営業していて、まさにまりも利用者のために早朝深夜の営業をしているのかと思わせるもので、私もまりも乗車時にはよく利用しました。特急まりもの廃止より先に、釧路駅のミスタードーナツが無くなった事にも一抹の寂しさを覚えました。

 最初、この記事でまりもの乗車記をさらっと書くつもりだったのですが、結構な量になったので、いずれまとまった乗車記として作成してみたいと思っています。

〜さて、まりもは今頃どこを走っているのだろうか?定刻だと、下りは石勝線の樹海を突き抜けていて、上りはもうすぐ池田駅到着…〜

テーマ:鉄道旅行│ジャンル:旅行
鉄道旅行 | コメント(0) | トラックバック(0)2008/09/01(月)01:28

今年の夏旅は…

北海道へ行きます。

2008年夏旅行は北海道鉄道の旅

 鉄道や列車はもちろん、風景やこれまでの旅の思い出など、色々なものをひっくるめ、北海道が好きなのですが、今回、北海道を選んだ理由は、今年の8月で運転終了となる「特急まりも」…、いいえ、「まりも」の枠にとどまらなく道内夜行に最後の別れを告げたいと思ったのが大きかったからです。

 私が北海道を旅するようになった頃、道内夜行には、急行「利尻」「大雪」「まりも」、快速「ミッドナイト」が運転され、特急・急行列車の自由席が乗り放題の「北海道ワイド周遊券」を片手に、道内夜行を宿代わりに北海道を旅したものでした。その後、急行の3列車は特急に格上げ、気動車化され、名称は、「大雪」→「オホーツク9・10号」となり、「まりも」は一時期「おおぞら13・14号」となりました。しかし、「利尻」「オホーツク」「ミッドナイト」は臨時列車へと格下げされた後、廃止となりました。「利尻」の場合、ピークの夏にアクセスが不便な道北や利尻島、礼文島への旅行者で混み合っていた記憶があったのですが…。
 「まりも」は臨時列車に格下げされながらも生き長らえていたのですが、8月31日を最後に廃止される事が発表されました。昼行特急が「スーパーおおぞら」となり高速化された事、夜行バスの充実などが大きかったのでしょう。夜行列車の衰退が言われて久しいですが、旅の思い出が詰まった道内夜行が遂に姿を消す事になってしまい、一つの時代の終りを感じています。


 もちろん、その他にも楽しみにしているものがあます。寝台特急「北斗星」には、十数年振りの乗車となります(その間「北斗星まりも」には乗りましたが)。A個室ロイヤルが取れ、夜はフランス料理のディナー…。北海道の駅も楽しみです。
 往路は、ムーンライトながら+羽田発のANA便なのですが、ANAは設定されて日が浅い「プレミアムクラス」を利用。機種は新シートが設置されているB737-800を氏名買い。往復の交通機関だけはセレブ級の優雅さですが、それに加え、この旅の総費用を考えると結構な出費で、影で青ざめています(笑)

テーマ:鉄道旅行│ジャンル:旅行
鉄道旅行 | コメント(2) | トラックバック(0)2008/07/30(水)18:54

ユーロシティ(EC)でイタリアへ〜ヨーロッパ鉄道旅行ダイジェスト(2)

 これからEC(ユーロシティ/ヨーロッパの国際特急)で約8時間かけてヴェネツィアへ向かいます。短い旅行期間の貴重な一日をずっと列車に乗って過ごすのはもったいない気もしますが、夜行ばっかりでは車窓は楽しめないですし、TGV、ICE、CISなど高速列車網が発展しているヨーロッパで、昔の雰囲気を残した客車による国際特急に乗ってみたかったという理由もあります。ま、鉄道好きなので、列車にのんびりと乗るのも大きな楽しみの一つなのですが。

 EC85は全車トレニタリア(イタリア国鉄の列車運行を引き継いだ民営会社)の客車による編成でした。ECだからと言って、特別な車両が充当されている訳ではなく、薄汚れくたびれた感じの車両が連なっていて、窓も汚れが目立ちました。私の乗った車両は1等のコンパートメント車両で、1室の定員は6名です。少々くたびれた感じとは言え、ゆったりとしていて、足を伸ばさなければ、前の人の足がぶつかって困るという事もなさそうです。コンセントが付いていたのが意外で、ビジネスマンのPC利用を考慮したものでしょうか。ヴェローナで下車するまで、約6時間、この車内で過ごします。

EC85、1等車コンパートメント

 ミュンヘン中央駅出発時点では一人だったのですが、次に停車したミュンヘン東駅で、4〜50代の男性4人が乗車しました。これから同じ室内で旅をする人々、旅は道連れ…、「Hello!」と軽く挨拶を交わしました。とは言え、知らない人4人との同室は少々息苦しく、コンパートメントが一気に狭くなった感覚を覚えます。その男性達は書類やPCを広げ、何か仕事の話をしています。私は移り変わる車窓を眺めます。
 
 列車はいつの間にかオーストリアに入っていました。国境越えとは言っても、 オーストリアとドイツはシェンゲン協定施行国なので、パスポートのチェックなどと言った、出入国審査は無く、国境を越えた時を実感する事は無かったです。ただ、オーストリア国鉄の車両が多く目に付くようになり、ああオーストリアに入ったんだなあと実感しました。そして雪を頂いたチロルの山々が車窓に連続し、列車はチロル州の州都インスブルッグに停車します。同室の人々はここで下車し。コンパートメントは再び私一人になります。

 今回、ECで目的にし、楽しみにしていたものの一つはコレ!

ローマ行きユーロシティ(EC/国際特急)の食堂車の料理

 日本ではもう特殊となってしまった食堂車です。ヨーロッパでは食堂車が健在で、特にイタリアでは、ユーロシティや、高速列車ES★(エウロスター)、インターシティ(特急列車)に食堂車が連結されている列車がまだ多くあります。パン、プリモ・ピアット、セコンド・ピアット、ドルチェと続く軽いイタリアンのコースで、値段は確か20ユーロ程度。食後にはエスプレッソを追加。味はまあまあ。でもレールファンの私には、揺れる車内で車窓を眺めながらの食事は格別です。

 列車は既にイタリアに入り、停車する各駅では、これまでと違って多くの人が乗り込んだ様子。一時間ちょっとで食事を済ませ、自分の部屋に戻ると2人の乗客がいました。ぶどう畑の中を走り抜け、15:00過ぎにヴェローナーに到着。
 ヴェローナ駅に到着したEC85ミケランジェロ


 ヴェローナで機関車交換、進行方向が変わります。新たに機関車が連結されたEC85の横を、ブレンナー峠からこの駅まで牽引してきた機関車が通り過ぎます。解結された機関車の運転士が、窓から首を出し、ホームにいる同僚に何かを話しかけています。日本では考えられませんが、良くも悪くもイタリアらしいざっくばらんな光景です。私はここで下車しますが、EC85はローマまでの旅がまだ続きます。ローマ到着は夜の8時過ぎ。まだまだですね。

 TGVなど新しい車両はともかく、ヨーロッパでは、コンパートメントの座席車が多く、それが日本人の私には、知らない人と同室なんて嫌じゃないのかと思い理解できなかったのですが、今回、コンパートメントの座席を長時間利用して悪くはないかもと思いました。オープンタイプなら、他の人の動きがあり、時にざわついたりするのですが、コンパートメントだと、部屋の外の人の動きがあまり気にならず静粛が保たれやすいと感じたからです。まあ、今回は、1等で室内がゆったりし客層も良かったとか、同室の人が変な人じゃなかったとか、満員にならなかったなど、運が良かったというのもあると思います。コンパートメントは、グループでは一部屋を占有すればプライベートな空間となる利点もあります。

ヴェローナ駅に停車するユーロシティ(EC)チザルピーノ


 ヴェローナ駅でヴェネツィア行きECチザルピーノに乗換えます。チザルピーノはチザルピーノ社による、スイスとイタリアを結ぶ特急列車で、この列車ははるばるチューリヒからアルプスを越えやってきました。先ほどのECと違いオープンタイプの客室で、正直、こちらの方がほっとします。内装はきれいに改装されたものが使われています。
 ヴェネッイア・メストレ駅を出ると海を渡る長い橋を渡り、ヴェネツィア本島側の駅、サンタルチア駅に到着。約8年ぶりのヴェネツィアです。駅舎を抜けると、目の前には中世の情緒を存分に残す街並みと、大運河が出迎えてくれました。

ヴェネツィア・サンタルチア駅・駅前

テーマ:ヨーロッパ旅行記│ジャンル:旅行
鉄道旅行 | コメント(0) | トラックバック(0)2008/02/15(金)03:39

ヨーロッパ鉄道旅行ダイジェスト(1)

 10日ほど、ヨーロッパに行っていました。実に8年振りの訪問で、もちろん鉄道旅行を満喫してきました。そのダイジェスト版を軽くお届けします。

 パリシャルル・ド・ゴール空港TGV駅

 まず、パリ、シャルルドゴール空港駅から、エールフランス(AF)7187便で、ベルギー・ブリュッセルへ。と言っても、パリ-ブリュッセル間は距離が短く、タリスなどの高速列車も充実し、航空便を飛ばすまでもないようです。ですが、AFでブリュッセルへ行く人への便宜ををはかるため、TGVと提携し、ブリュッセルへのTGVをAF便としても運行し、航空便の乗り継ぎ扱いでTGVに乗車できるのでした。航空運賃のみ、追加料金無しでTGVに乗れてしまうので、乗り鉄の立場から見れば、とても美味しい航空便でもあり、私がこの旅でエールフランスを選んだ理由の一つでもあります(笑) しかもエコノミークラスにも関わらず、用意されていた席は1等席で快適快適。

シティ・ナイト・ライン(City Night Line/CNL)

 アムステルダムからは高いサービスレベルで知られる寝台特急シティナイトライン(City Night Line/CNL)でミュンヘンへ。シティナイトラインはスイスに本社を置くドイツ国鉄(DB)など数カ国の国鉄が出資する会社だったのですが、今はドイツ国鉄の子会社となり、2007年12月にはシティナイトライン路線とドイツの夜行列車網がまとめて再編され、新たなシティナイトラインのネットワークが形成されました。
 シティナイトラインと言えば、ダブルデッカーの個室や、深くリクライニングする2等座席車など、快適な車両が投入されていました。また、月をモチーフにしたイラストやCityNightLineのロゴが黄色で描かれているのが濃紺の車体に映え、一種の編成美さえ感じました。
 しかし、前述の再編で、ドイツを走行する多くの夜行列車がCNL網に組み入れられたため、全部を従来のシティナイトラインの設備で揃えるのは不可能になりました。塗装も上の写真のように、通常のドイツ国鉄の赤と白をベースにしたものになっていくようです。私が乗車したCNL319Pollux号では、シャワー付きのデラックスシングルはダブルデッカーではなく平屋の車両、座席車は全部コンパートメントでした。塗装も従来のものもあれば、CNL新カラーと言えるDBカラーのもの、果てはワルシャワ、モスクワ行きユーロナイト・JAN KIEPURA号専用のクシェット車両まで連結されるなど、統一感の無というか、使えるものはなんでもありと言った感じでした。

ワルシャワ・モスクワ行きEN用車両


 下の写真がCNLのダブルデッカー個室車両。デンマーク・コペンハーゲンからミュンヘンにやってきたCNL483ハンス・クリスチャン・アンデルセン号。

CNL483_ハンス・クリスチャン・アンデルセン


 で、このCNL483の最後尾には…

モスクワ発のユーロナイト


 モスクワ発のユーロナイトがたった一両だけくっついていてびっくり。方向幕のキリル文字が異彩を放っていました。出発時点では、アムステルダム、バーゼル行きと併結でしたが、この車両だけがミュンヘン行きで、途中からCNL483にくっついてきたのでしょう。シティ・ナイト・ラインはこのように、他列車との併結が盛んに行われているようです。

 次の列車の接続まで、念のため2時間取り、駅や列車の撮影をしたり、構内のカフェでコーヒーを飲んだりして過ごしました。

コーヒー(ミュンヘン駅)


 そして、ローマ行きのユーロシティ(国際長距離特急)ミケランジェロ号で、オーストリアを通り、ブレンナー峠を越え、イタリアを目指します。(この一行だけ「世界の車窓から」風で(笑))

EC85ローマ行き

テーマ:ヨーロッパ旅行記│ジャンル:旅行
鉄道旅行 | コメント(0) | トラックバック(0)2008/02/09(土)03:41

網引駅の津田式ポンプ

 先日の北条鉄道の旅で、ある意味最大の収穫(!)だったのが、網引駅で発見したこのレトロな手押しポンプ「津田式ポンプ」です。

tusdasiki.jpg

 
本体に堂々と「津田式」と鋳るように書かれている様に不思議と魅かれます。
 と言っても現役ではなく、元々井戸だったと思われる所に、錆びたポンプ本体が、鉄パイプに載せられ飾られている状態なのですが。長年に渡り、網引駅に水をもたらし続けた功績を称え、このように残されているのでしょうか…?

テーマ:レトロを巡る旅│ジャンル:旅行
鉄道旅行 | コメント(0) | トラックバック(0)2006/12/23(土)02:34

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Author:solano
BLOGタイトルの通り、道楽にどっぷりと浸かっています。他に2つの鉄道・旅系のサイトをやっていて、その補完的存在として、このBLOGを使っています。

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